床 フローリング

フローリングの劣化や汚れなどをできるだけ防ぎ、キレイな状態を維持させるためには日頃のお手入れがとても大切です。
また、フローリングの性質に合ったお掃除をしないと、かえって床の状態を悪化させてしまうことにもなってしまいます。

ワックスの効果

床材の保護

ワックス施工により床表面に透明な皮膜を作り、保護する役割を果たします。家具を移動した時にできるキズやスリッパの摩擦でできるキズ、ペットの引っ掻きキズなどから床材を守ります。

美観の向上

目に見えない床の凹凸を樹脂ワックスが埋めて平滑にすることで、光が均一に反射するため光沢が出てキレイに見えるようになります。

お手入れ楽々

汚れが付着しにくくなるためお掃除が楽になります。軽い汚れなら水拭きだけで済むことも。

ワックス施工出来ないフローリングとは?

無垢のフローリング材でなお且つ、無塗装・自然塗装天然油脂・オイル塗装)の床材には原則としてワックス施工をすることが出来ません。専用のワックスクリーナー等を利用してのメンテナンスをお勧めいたします。

フローリングの中には「ワックスフリー(ワックスレス)」「ノンワックス」と呼ばれる特殊加工の床材があり、床材自体に耐久性を高める特殊加工が施されているタイプでワックスがけをしなくてもキレイな状態を保つことができるタイプもあります。

ワックスの必要性

ワックスを施工することによりフローリング表面に透明な被膜を作りますのでフローリングをキズから守り、床材自体の寿命を延ばすことが出来ます。

長期にわたってキレイなフローリングを維持したいというのであればワックスは絶対に必要です。ただし、定期的なメンテナンスが必要になってきます。

具体的には年に一度クリーニングをしてワックスを施工し、3~5年に一度、既存のワックスを完全剥離して新しくワックス施工をする。これを実施することにより長期にわたって床材をキレイな状態を保つことが可能になります。

フローリングワックス剥離作業
剥離作業

樹脂ワックスのメリットはワックスを除去(剥離)してしまえば、キレイなフローリングの状態に戻るという点です。

 

普段のお手入れ方法

  1. 移動できる家具などは事前に移動しておきましょう。掃除機などを使用し床面のホコリや髪の毛、ゴミ等をしっかり取り除きます。
  2. 市販のフローリング用クリーナーを使用して床面の黒ずみ汚れやベタつき、油分を取り除きます。溝の部分は汚れが蓄積しやすいのでブラシなどを使うとしっかり汚れを取ることが出来ます。
  3. 固く絞った雑巾で水拭きして洗剤分を取り除きます。(洗剤分が残っているとベタ付きの原因になるので注意が必要です。)
  4. しっかり乾燥させて家具を戻せば完了です。
※スチームクリーナーなどを使用するとワックス層にダメージを与え最悪の場合ワックスが剥がれてしまう可能性がありますのであまりお勧めできません。

黒ずみが取れない?剥離が必要かも。

しっかりお手入れしたつもりでも、汚れがわずかに残っている状態でワックスを塗り続けてしまったり、ワックス層自体にダメージがあり、細かいキズに入り込んだ汚れなどが取り切れない場合は一度古いワックスの除去(剥離作業)をお勧めいたします。 ワックス施工されている床でしたら剥離することで元の状態に戻すことが可能です。

フローリングワックス剥離前
剥離前

 

フローリングワックス剥離後
剥離後

フローリングの剥離作業は正しい知識と適切な資器材、薬剤がとても重要です。
作業手順などが分かる記事 が有りますので参考にしてみてください。